脳は適度に汎用的で適度に特化型

脳は「生物が現在の環境で生き残る」というタスクに特化した特化型AIです。
敵から逃れたりエサを見つけたりといったタスクの性能を向上させるための様々な作り込みがあります。
人間はそういった脳の作り込みの機構を「流用」して様々な知的活動を行っています。

脳は、
将棋の棋譜しか学習できないプログラムよりははるかに汎用的ですが、
どんな問題も原理的には解ける単純な強化学習アルゴリズムよりははるかに特化型です(注)。

AGI研究者はこのことを明確に意識する必要があると思います。
適度に汎用的で適度に特化型の機構を見つける努力が必要です。

例えば現状のSLAMはユークリッド空間に特化しすぎています。
脳のように、空間的な経路探索だけでなく、抽象的なプランニングも行えるような、もう少し汎用性の高い機構を考える必要があると思います。

(注:POMDPの場合でも指数関数的な時間を書ければ強化学習で厳密解が求まるようです。
参考:「部分観測マルコフ決定過程下での強化学習」 木村元
追記:「どんな問題も原理的には解ける」と書いてしまいましたが、解ける問題にはいろいろ前提があるかもしれません。すみません、私は強化学習にはあまり詳しくありません。

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