人工知能実現に向けた必読古典

カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 RUR――ロッサム世界ロボット製作所 R.U.R.(Rossum's Universal Robots)
「ロボット」という言葉を初めて使ったことで有名なSFの古典。
ものすごく面白かったです。
ロボットが経済に及ぼす影響、ロボットへの同情と人権、
軍事転用、人間への反乱の危険性など、
基本中の基本のトピックが盛り込まれています。

私は世の中のロボットを扱うSFに常に物足りなさを感じていましたが、
その理由はこの作品にあったようです。
描かれるべきことがこの原点にすべて描かれているから、
これと差別化せざるを得ないのちの作品は、
必然的に物足りないものになるのですね。

ちなみにこのチャペックの作品で出てくる「ロボット」は
生命あり、知能あり、自由意思なし、感情なし、寿命あり、創造性なし、
「改良版」は自由意思あり、感情あり、という設定です。
(私が遠くない将来に実現されると考えているロボットは、
生命なし、知能あり、自由意思あり、感情一部あり、寿命なし、創造性あり、です。)


Computing Machinery and Intelligence (計算する機械と知性)
チューリングの文章の翻訳。
また、直訳ではなく原文をアレンジしていますが、
こちらははるかに読みやすくてお勧めです。
異本「計算する機械と知性について」

最初の方は読み飛ばして
6章「反対意見」、
異本の方は「反対の立場をとる見解の検討」の章から
読み始めれば十分かと思います。

「機械が思考する」という主張に対するよくある反対意見が、
この時代にすでにかなり出尽くしており、
それに対してチューリングが的確に答えていることが驚きです。


研究にどう取り組むべきか - himazu archive 2.0
元ベル研のハミング博士の講演の翻訳。
大変感銘を受けました。
人工知能とは直接関係ありませんが、
そのくらい革新的な成果を目指す研究者であれば読んでおくべきだと思います。
いいことがたくさん書いてあります。
別の分野の人に「あなたの分野で重要な問題は何ですか。」と聞くところが
好きで、機会があったらときどき真似してます。

コメント

No title

感情がロボットに自然に発生するようなことはないと思います。
ロボットメーカーが、売れるような感情は何かを考えて、
それを意図的にロボットに作り込むことになると思います。
仮に他のロボットに対して何らかの感情を持つロボットを作るとして、
どのような感情を持たせると売れるでしょうか?
現時点ではよくわからないです。

No title

本日の講義で、ロボットの感情というものがありましたが、人間ではなくてロボットがロボットに感情が抱くことはあるのですか?また、そのときに何か問題などが起きるのでしょうか?回答のほうよろしくお願いします。

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