産総研オープンラボ 10月15日(木)、16日(金)

昨年に引き続き今年も産総研のオープンラボが開かれます。
私は下記の内容で展示を行う予定です。
共同研究に興味をお持ちの研究者の方のご来場をお待ちしております。

出展課題名: 脳の情報処理原理の解明と実用化に向けて

研究のポイント:
・ 人間のような知能の高いロボットの実現に向けて大きく前進
・ 神経科学的にも計算機科学的にも無理のない神経回路モデルを提案
・ 大脳皮質による認識と学習のメカニズムを詳細に説明

研究のねらい:
最近十数年の間に神経科学は脳に関する膨大な知見を蓄積し、一方で機械学習技術はベイズ理論を基盤として目覚ましく発展しました。そして、両者を結び付ける計算論的神経科学という分野では、脳の各組織の情報処理原理が次々と明らかになってきています。
人間のような高い知能を持ったロボットの実現は今日では実現不可能な夢物語ではありません。我々はその最大の障壁である、大脳皮質の情報処理原理の解明を進めています。

研究内容:
我々が提案する大脳皮質の神経回路モデルは、4つの機械学習技術(自己組織化マップ、ベイジアンネット、独立成分分析、強化学習)をエレガントに組み合わせたものであり、大脳皮質による認識と学習のメカニズムを詳細に説明するものです。また、この神経回路モデルは大脳皮質の6層構造・コラム構造などの主要な解剖学的特徴ともよく一致しています。計算機上で高速に実行できるように、現在アルゴリズムの改良を進めています。
同時に、神経回路モデルを改良・修正して様々な実験を容易に行えるようにするためのシミュレータも開発しています。
意思決定、思考、言語機能などの脳の高次認知機能がこの技術をベースに実現されると考えています。


参考:一杉裕志、「脳の情報処理原理の解明状況」
産業技術総合研究所テクニカルレポート AIST07-J00012, Mar 2008.
http://staff.aist.go.jp/y-ichisugi/besom/AIST07-J00012.pdf

特許出願情報 特願2009-107253 (2009/4/27)「確率的推論装置」